バソン(フレンチシステム)

 現在フランスやスペインなど一部の地域だけで使われているフレンチシステムの楽器があります。バソンと呼ばれています。基本的な構造は同じなのですが材質は紫檀や黒檀で(ドイツ式の楽器はほとんどが楓)キーシステムや運指もまったく異なる楽器です。特に中音域から高音域にかけては独特の艶のある音色でフランス音楽の表現には欠かせない楽器かもしれません。北陸ファゴット協会の西野さんのページに詳しい解説が載っていましたのでそちらを参考にしてみて下さい。→(http://www11.brinkster.com/dulcian/fg_bsn.htm


 組み立てて全体を比較しますとバソンのほうがややほっそりとした印象を受けます。


ちくわさんの模範演奏のお姿です。


 ベルジョイント部分です。バソンは先端のリングが金属でベル全体の形状も異なります。ドイツ式の楽器でもベルだけこの形状にしたフレンチベルの楽器やリングだけを金属にした楽器も見られます。


 左手親指で操作するキーが集中する部分です。キーの数や形状がかなり異なるのが判ります。バソンはどちらかというとクラリネット的な形状です。


 テナー(ウィング)ジョイントの表側です。


 ブーツジョイントの裏側です。バソンにはハンドレストがありません。また右手親指で操作するキーが極端に少なくEキーは無くて指孔になっています。


 ブーツジョイントの表側です。


 ブーツジョイントの底部を開いたところです。バソンにはU字管が無く単なる栓で二つの管をつないでいる構造が判ります。


 ボーカルです。下のバソンのボーカルはかなり曲げが緩やかなのが判ります。


ずっき〜さんとお会いすることができました。セルマーのU字管とボーカルのウィスパーキーの写真を撮らせていただきました。

↑U字管です!クランポンとはまったく違います。

↑ウィスパーキーの位置や構造も独特です。

 


◎eBayで骨董品のセルマーのバソンを落札しました。1920年代のものと思われますがU字管まわりが独特です。ブーツのカバーがなくてU字管?を直接ネジで押さえる構造です。試行錯誤の様子がうかがえる一品です。

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